先日 福井県の永平寺の近くまで行ったので
なんとなく観たくなった映画
「禅」
永平寺を開山した道元が
主人公として描かれた映画です
執権 北条時頼が怨霊に取り憑かれ
道元が助けに行く際には
肩書のある人だからではなく
困り果てた一人の青年をただ助けに行くという
スタンスがかっこいい
北条時頼はせっかくの道元の想いとは逆に
"説教など聞きたくない"と
あろう事か道元を殺しにかかるのですが
"覚悟は出来てますからどうぞ"と
みじんも動じない道元とその弟子
本気で人を助けるって…
言動が一致するって…
こういう事なのかと…
「怨霊を退治するのではなく正受する
=受け入れる
その為には
己の全てを捨てなければ受け入れる事は出来ず
苦悩が去る事はない
右手に権力を持った時左手に苦しみを握ったのだ
執権とは皮肉なもので権力に囚われること
囚われを捨てろ
武器で勝ち取った天下は長くは続かない
己の心が平安で無い者にどうして国を平安に治められるか?
救われたいと願いながら、何一つ捨てる勇気が無いのだ!!」
殺される勇気を持って
本気で北条時頼を救ってあげようとする
迫力のある言葉は
胸の深い部分にズドンと響きまくりました
その後
北条時頼は改心し
鎌倉に大きな寺院を建てるから道元に開山して欲しいと
頼みますが道元は即答でお断り
「私の寺は越前小さな小さな永平寺です」
権力や名誉に目がくらむことなく
自分の軸・待ってくれている仲間を大切にし
必要以上に欲張らない姿勢に
感動しました
ちなみに
北条時頼がこの時別の人に開山をお願いして
建てたお寺が「建長寺」
横浜で暮らした大学時代に
鎌倉へは何度も足を運んでいましたが
こういう歴史的背景を恥ずかしながら
何一つ分かっていなかった学生時代…
今からでも遅くはないっ!!
日本の歴史を学んで行きたいです