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塗師|赤木明登さんを囲む会

ぬりもの|塗師|赤木明登さん

個展の前日 搬入が終わられてから

我が家へお越し下さいました

 

遡ること4年前…

 

"日常生活の中で普通のご飯を食べたいから

いつか呼んでね"

 

そんな

恐れ多くて信じられないお言葉を

赤木さんから掛けていただいた事を

今でも鮮明に覚えています

 

夫は

民芸や愛知の伝統食の本を

あれこれ購入してくれるも

一向に読み切れない私…

 

せっかく来て下さるなら

しっかりと準備をして

学びも深めて…

そう

欲張っている内に4年も経ってしまいました

 

先日

京都でのイベントに参加した際

もう一度声を掛けて戴き

「このチャンスを逃したら一生お招き出来ないかも知れない」

 

そう思い直して

勇気を出してお誘いしてみました

 

土・日なら夫も居るし

なんとかなるだろうと

未だ他力本願的なお誘い…

 

多忙な赤木さんからのお返事は

「金曜日の夜なら行けますよ」

とのこと

 

私は

犬山で仕事

普段深夜に帰宅の夫は

果たして帰って来れるのだろうか???

 

そんな不安の中

西尾市で赤木さんの個展を主催された

デザインオフィス<YAMATO>

野田さんご夫妻も一緒にどうかとお話が来て

 

どんどん実現に向けて前向きに話がまとまって来ました

 

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仕事から帰って2時間後のホームパーティだなんて

初めての経験

しかも

来客はよりによって

本も沢山出されていて国際的にも活躍されている

赤木明登さん…

 

「いつも通りのおもてなしをするしかない」

 

そう

心に言い聞かせました

 

どうにもこうにも取り繕えないという

半ば

諦めに近い開き直りの心境です

 

目的はとにかく

赤木さんに我が家での日常を

一緒に楽しんでいただくこと

 

野田ご夫妻にも温かくサポートしてもらいながら

無事に会食が終わりました

 

今も

夢の様で…

 

いつもはギャラリーでしかお会い出来ない赤木さんが

我が家で私の手料理を食べて

一緒にお酒を飲んでくださっている…

 

あ〜〜〜

人生って

不思議なものだなぁと…

 

生きていると

こんなにも嬉しくて幸せな時間が

やって来るものなのかと…

 

今でも

ほっぺをつねりたくなる心境です

 

超ご多忙の日々の中

お越し下さいまして本当に

ありがとうございました

 

 

一生モノの器を手に入れると

丁寧に扱い

所作や思考

生き方まで変わると思っています

 

命をつないでくれる器

赤木さんの考察は

とてつもなく深いです…

 

器を作り続ける中で

磨かれて来た死生観

 

是非

お会いして

器に触れて

感じ取っていただけたらと思います

 


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