講師と巡る大山崎ハイグレード名建築ツアーに
参加して来ました
国宝茶室『待庵』と国重要文化財『聴竹居』
主催:大山崎町商工会
協力:一般社団法人 聴竹居倶楽部
ナビゲートして下さったのは 郷土史家・林亨氏
聴竹居倶楽部メンバーで
30年以上にわたり大山崎の歴史を
研究して来られたそうです
きめ細やかに説明して下さったお陰で
見るポイントが分かり
歴史的な背景もイメージ出来て
大変ありがたかったです
●妙喜庵(待庵)
千利休が残した国宝の茶室
待庵
わずか二畳の空間でしたが
色んな工夫の効果でしょうか
思ったよりも広く感じました
にじり口は広かったです
屋根は軽く柱も細く
壁厚は3cm
地元で採れる竹や藤のつるなどを用いた
簡素な造り
これから始まる
修復工事の前に拝見できて
良かったです
●離宮八幡宮
精油の販売で大変潤った大山崎
重要文化財の離宮八幡宮文書を拝見しました
達筆な足利義満の直筆
こんなに間近で見てもいいの!?と
胸が高鳴ります
エゴマ油を絞る道具のミニチュア版
その道具を使って楽しそうに暮らす様子が描かれた
蒔絵のパネル
菅原道真が腰掛けた石に
みんなで腰を掛けてみたり
「油断大敵」のお守りもプレゼントに頂きました
油断大敵の由来には諸説ある様ですが
油を断つと灯りが消えてしまう
つまり
油を断つなということですね
色は選ばせてもらえたので
ロゴにも使用している「緑色」にしました
Officeに飾り教訓にします
山崎駅
大阪府と京都府の看板が!
プラットホームに県境があるのは
全国でもここだけだそうです
●昭和の名建築「聴竹居」
建築家 藤井厚二氏の自邸「聴竹居」
ここでもガイドの方が丁寧に説明して下さったお陰で
とても勉強になりました
広島県福山市出身とのことで
広島出身の私としては勝手に親近感が
湧いてしまいました
やはり収納に目が行きます
傘立ての扉が観音開きでは無く
1枚ずつ開くことで取り出しやすくなっている工夫
ちょっとした事ですが使う時の事が
しっかりとシミュレーションされていて
感動しました
食事室にはキッチンと繋がる配膳カウンター
扉を閉めれば雑多になりがちなキッチンの
裏仕事を隠せます
調味料を入れる棚はキッチン・食事室両方から
アクセス出来るのには本当に感動☆
素晴らしい!!!
シンクの横には生ごみのダストシュート
すべり台の様に外に滑る様になっています
お母様の為の和室はリビングから30cm高い位置にあり
リビングの椅子に腰掛けた家族と
目線が合う工夫には
家族を思い遣る「温もり」を感じました
茶室でもあったくつろぎのスペース(閑室)は
仕事の打ち合わせスペースだったそうです
こちらにもキッチンが付いていて
料亭の方をお呼びしてクライアントを
接待していたとか
想像してほっぺが落ちそうになりながら
「聴竹居」弁当を頂きました
テーブルでご一緒させて頂いた女性方とは
「女中付きでここに住みたいですね」と
盛り上がりました(笑)
四季折々の雰囲気と共に
図面なども付いた聴竹居
迷わず購入
2013年には天皇陛下も来られたそうです
●宝積寺
一寸法師が修行したお寺
「日本一の閻魔大王とその眷属像」を
拝観しました
どのお顔がイケメンかみんなでクイズ
私は左手前に一票
後ろ3体より手前2体の方が
作られた時期が後だった様で
躍動感などが加わった様です
●アサヒビール大山崎山荘美術館
大山崎山荘は
実業家・加賀正太郎が別荘として自ら設計した
山荘です
「橡の木茶屋」(非公開)
夏目漱石に銘を考えてもらう様に頼んだ様子を
林先生がその場に居合わせたかの様な臨場感で
お話し下さいました
「採月庵」(非公開)
ニッカウヰスキー創業者|竹鶴政孝氏
サントリー創業者|鳥井信治郎氏
加賀正太郎氏
このメンバーがどういう経緯で知り合い
どの様に関わって行ったのか
お話を伺いながらこの場所で過ごしました
非公開空間に入れるのは
名建築ツアーならではの醍醐味です
建築家・安藤忠雄の「地中の宝石箱」では
クロード・モネの展示
白い建物は
山荘建設の指揮をとるために
建てられたとか
真っ赤な紅葉とのコントラストが
とても美しかったです
耳から聞いて目で見て触れて
大満足のツアーでした
林先生・ご一緒して下さった皆様方
ありがとうございました
暫く「聴竹居」を読みながら
秋の夜長を楽しみます📙