来週行われる小学校での講演に向けて、スライドが完成しました。ほっとしてふと手にしたのは自身の小学校の卒業アルバム。表紙をめくると谷川俊太郎の「生きる」という詩が書かれていました。今まで気にも留めていませんでしたが、今読み返してみるとこの年だからこそ響くフレーズがあります。
部活写真の中から自分を見付けられなくなっている…あれ?何部だったかしらと隈無く見て行くと、料理部の中に顔がありました。そうそう、ちょうど今頃の時期に、みんなでスイートポテトを作ったっけ。味見と言いながら試食が止まらなくなった甘い物好きなメンバーに、みんなで大笑いした日の事を懐かしく思い返していました。
改めて見てみると、学校全体の事がよく分かる素敵なアルバムです。どんどん記憶が薄れて行く中で、先生方や校舎の雰囲気、学校行事などが大きな視点から撮られていて、スナップ写真を見るよりもダイナミックできちんと編集されているので読みやすいものですね。大切な事を教わった義務教育。成長過程を共に過ごした幼馴染。このアルバムの使用頻度は低いのですが、何故だか5秒で出て来る位置に収納されています。見たいと思う日に手に取れる、今日の様な日の為かも知れません。