ベラビスタ境ガ浜(広島県/尾道)にやって来ました
ベラビスタとはイタリア語で「美しい眺め」
地産地消をベースにした瀬戸内の穏やかな自然の中で
両親と親子水入らずの時間を過ごして来ました
父の日と2年前の還暦祝いを兼ねての思い出作り
まだ62歳と若いけど
少しずつ歳を重ね ちょっとずつ色んな事を忘れても
「あそこにもう一度行ってみたいよね」と
夫婦で思い返せる場所であるといいな
それ位深い感動を与えてくれる
場所ってどこだろう…
そして思い出した時
「行きたいけど遠いから無理だね」と諦める様な所では無く
「何とか行けそうだね」と足を運びたくなる様な近場がいい
「広島にこんな素敵な所があるよ」と教えて頂き
別件で開いた書籍にここが登場する事が3度も続き
ご縁を感じて選びました
福山駅からはGoogle Mapを設定して
私の運転によるミステリーツアー
山を登り田んぼが見えてコンビニも何も無い道を進みます
余談になりますが
尾道と言えば私が子供の頃に家族で訪れたホテルがありました
同じホテルに2回は行かないという考えの両親が
あまりにも気に入って3度も訪れたというお気に入りの場所
折に触れて「また行きたいよね」と誰かが言い出す程
印象深いホテルでした
「もう潰れちゃったかな…」
もしそうだとしたら悲しいから
誰も本気で調べなかったのかも知れません
記憶の中で生き続ける不思議なホテル
バーベキュー広場には漁火がゆらゆらと揺れて
芝生の上で開放的な気分で夕飯を食べれたことが子供心に嬉しかったことを
鮮明に思い出します
エレクトーンの演奏もあったのですが
上手に弾かれるお姉さんに「私も習っているんです」と話しかけに行ったら
「弾いてみる?」と言って下さり
宿泊客の前で突然演奏をさせてくれる機会を頂けたこと
その寛容さに今でも胸が熱くなります
当時10歳位の出来事です
夕飯の時にこっそり抜け出してプールに行こうと誘う弟
そしたらなんとプールに落ちてしまい…両親を驚かせた出来事も
今だによく出る笑い話の1つです
車中でもそんな事を話しながら
懐かしく笑いながら進んで行きました
山道を下り始めると突如現れる海の景色
ヨットハーバー
記憶力のいい父が色々と思い出し
「昔行ってたホテルはこの右手の山を登った所だよ」と
指差してくれました
こっそり見ている私のGoogle Mapもその辺りがゴールになっている
だけど見た目は古めかしい感じでHPでは新しそうな雰囲気だし
父の記憶が正しいとも限らない
まさかねと聞き流しつつも
当時のホテルとせめて少しでも接点があればという気持ちが
入り混じりながら駐車場に到着すると
「間違いない!ここだよ」と言うでは無いですか・・・
外観が変わり母も私もいまいちピンと来ないながらも
まさかの確率に鳥肌がおさまらず
確認をしに行ったら
間違いないことが判明しました
父の会社の保養所でした
26年ぶりに偶然が重なり来れたホテル
母の目から涙が溢れました
続く…